債務整理前に口座を整理すべきメリットと多数の口座を持つデメリット

解決ぱんだこさん

こんにちは、ぱんだこです。債務整理の時に相談者さんに通帳やカードを出してもらうことが多いのですが、結構な確率で把握しきれないほどの通帳を持っている方がいるんです。

解決ぱんだこさん

私の経験した中で債務整理、特に自己破産になってしまう方の口座の特徴と、そのデメリット、家計改善への糸口について解説していきますね。




債務整理において口座を多数持つ3つのデメリット

自己破産、個人再生手続きでは全ての通帳の写しを提出しなければいけない

債務整理の中でも、自己破産と個人再生の手続きにおいては、銀行通帳の2年分の写しを提出しなければいけません。

たまに依頼者さんが、「口座は持ってるけど、全く使ってないから出さなくてもいいよね?」と聞かれることがあります。

ダメです。使っていようが使わなかろうが、全部提出が原則です。

なので、口座開設から全く入金もしてない通帳だろうが、

もう10年以上使わずに放置していた口座だろうが、全部出してもらいます。

記帳してない、通帳紛失の場合は再発行などでムダなお金がかかる

しばらく使っていない通帳って、記帳してみると【合算】でまとめられることが多いです。

ここの合算された内容の提出をしなければいけません。

そのため、銀行に行って、その合算された部分の取引明細を取り寄せる必要があります。

基本有料が多いです。

また、通帳をしばらく使っていないので、紛失してしまった場合も同様で、

銀行窓口へわざわざ行って、必要な期間の取引明細を取り寄せる、または通帳の再発行をしなければいけません。

これも基本は有料が多いです。しかも銀行によっては1枚数百円とか微妙に高い・・・。

自己破産や個人再生するだけでも弁護士費用がかかって大変なのに、無駄なお金は払いたくないですよね。

借入先と口座が連動している場合は口座凍結や差押えの恐れもあり

銀行から借りたローンなど、持っている銀行口座と連携している場合、

債務整理をすると、一旦口座を凍結される恐れがあります。

そのため、弁護士は依頼を受けた際に給与振込口座の確認をします。

借入先によっては給与が引き出せなくなってしまう恐れがあるので、給与の振込先の変更などをするよう指示もします。

ただ、絶対口座凍結されると決まっているわけでもないので、

どこの銀行なら凍結されるかとか差押えされるかという、確かなことは言えないです。

もし給与などの振込口座が、債務整理に関係する口座になるようでしたら、関係のない口座に振込先を変更しておきましょう。



債務整理(自己破産)の依頼者の通帳の実例

8つも口座を持っていたのに使用していたのは3つほど

自己破産の依頼者さん、独身男性でした。

口座は8つも持っていました。

メインで使用している銀行口座は、給与振込用の地方銀行口座、振込などに使用しているらしいゆうちょの口座、ガスや電気などの引落に使っている信金口座、合わせて3つくらい。

残り5つのうち、3つがネットバンクでした。

ネットバンクで口座を開いたけれども、ほとんど使うことなく、ログインパスワードもわからない状態でした。

そのため、銀行に連絡してもらい、取引明細を取り寄せてもらったり、

ログインIDなどをハガキで送ってもらうなどしてもらいました。(2週間くらいかかったんです・・・)

通帳をたくさん持っている場合、自己破産や個人再生の申立時に、時間と手間とお金がかかることが多いです

(たまに管理が行き届いている方もいますが)

もし、自己破産や個人再生を考えているようでしたら、先に銀行口座の整理をおすすめします。

債務整理の前に銀行口座を整理するメリット

銀行口座を整理することで家計の流れや借入先の把握ができる

債務整理前に銀行口座を整理することで、メリットも出てきます。

口座を整理するとき、大体通帳の内容を確認しますよね。

そこで、「ちょこちょこ引き出していて、大分引き出し手数料がついてたんだな」とか、

「こんなところに返済していたんだな」とか、

が見えてきたりするんです。

また、引落口座が分散していると、いろんな口座からちょこちょこ引き落とされていて、

毎月かかる引落の総額を把握するのが難しいんですよね。

少ない口座にまとめることで、家計の流れも目に見えるようになってきます。

ついでに、見落としていた借入先なんかも発見できたりしますよ。

自己破産や個人再生をする時の手間と時間が短縮される

先ほどのデメリットにも記載しましたが、自己破産と個人再生をする際は通帳の提出は必須です。

なるべく早く自己破産等の手続きをしたい場合、弁護士に言われる前に準備をしておけば、

より短期間で、手間もかからず手続きが進められます。



債務整理と銀行口座についてのまとめ

債務整理、特に自己破産と個人再生に関しては銀行口座を事前に整理しておくこと。

これが、大事なことがお分かりいただけましたでしょうか。

いま、借金の返済でお悩みの方、

債務整理を考えていなくても、一度銀行口座を整理してみると、家計の流れが見えてきたり、

返済への解決の一助になるかもしれませんよ。

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