弁護士が業務として行う債務整理は、
①任意整理
②個人再生
③自己破産
の3点が大まかなものです。
今回は任意整理について説明していきますね。
任意整理とは
任意整理とは、当事者あるいは法律で債務整理を代理して行うことができる専門家が、
債権者と交渉し、債務者本人が返済可能な額で分割払いに合意し、返済をしていくことです。
専門家としては、弁護士、認定司法書士などがあげられます。
まあ、簡単に言うと、弁護士が間に入って全部債権者と自分が払える金額で話をつけてきてくれるという感じです。
交渉してほしい債権者を伝えて、払える金額でとお願いすれば、あとは待っていれば弁護士が代わりに、
連絡、交渉、合意書の締結全部やってくれます。
とはいえ、あまりにも少ない返済額、期間が長すぎる返済期間などでは交渉決裂もあります。
弁護士に任意整理を依頼するメリットとしては、
1.債権者からの督促が停止する
弁護士が任意整理業務を依頼された場合、
まずは債権者に受任通知という通知書を送ります。
ここには、弁護士が今後は窓口になるから本人には直接督促しないように。といった内容が記載されています。
本当に督促は止まります。
しかし、借金がなくなるわけではないので気を付けてくださいね。
2.督促がなくなることで生活を立て直せる
一度督促と返済が停止したことで、生活を落ち着いて立て直せることができます。
生活が落ち着いて、自分が冷静に家計からいくら返済に充てられるの判断することができます。
3.自分で債権者と話をしなくて済む
やはり、借金している以上、債権者と直接話をするって怖いし、気が引けますよね。
あっちはプロですし、希望を言おうとしても、結局うまく言いくるめられそう。。。
そんなときに、弁護士に任せれば直接話をしなくていいし、最後まで連絡は弁護士を通すだけです。
4.過払いがないか、減額できないか、時効はないか精査してくれる。
債権者に対して弁護士が介入しました、という通知を送る際に、
通知書には今まで取引した明細を全てだすように記載します。
いつ、いくら、何パーセントの利息で借入して、返済しているのかかいてある明細を取引履歴と業界では呼んでおります。
この履歴を見て、現在の利息制限法に照らし合わせた利息で計算していきます。
エクセルシートに手作業で日数と、金額を打ち込みます。
ページ数が多いと意外と時間と手間がかかる作業なんですよ~これ。
これで算出した元本をもとに交渉を進めていくわけですが、
計算した結果、0円になったうえ、マイナス(過払い金)になっていたり、
もともと払っていた元本より減額できたりすることもあります。
また、最後の取引日もわかるので、時効かどうかの判断もできます。
5.弁護士に交渉をお願いしたい借金だけ選ぶこともできる
自己破産、個人再生などは、債権者平等の原則といって、
自分が借りている債権者はすべて弁護士が介入し、支払いをストップしなければいけません。
たとえその借金が、
お世話になっている友人からの借入だろうが、
支払いを止めると車の返却をしなければいけない自動車ローンだろうが、
親族に保証人になっているローンだろうが、
全て支払いを止める必要があります。
任意整理だと、一部の債権だけの交渉でも構わないので、
親族に保証人になってもらっていて、支払いを止めると親に督促が行ってしまうのはマズいので、自分で払おう。
とか、
車の返却はしたくないから自動車ローンは自分で払っていこう、
とか、柔軟に対応することができます。
債務整理を依頼するメリットがあるかな、と思ったら一度無料相談に行ってみよう。
もし、債務整理をお願いしたいと思っているけど、
ただでさえお金がないのに、費用はどれくらいかかるんだろう・・・
とお考えでしたら、
まずは無料相談をしてみてはいかがでしょうか。
そこでじっくり費用の相談もできると思います。
最近の法律事務所は初回30分相談無料とかで相談を聞いてくれます。
弁護士も10件法律相談を受けて、1,2件依頼があるかな~くらいのスタンスでいますので、
相談時にすぐ依頼すべきだ~とか強い勧誘はないと思います。
少なくとも約10年この業界にいましたが、あまり強い勧誘とか見たことないです。
その場で依頼される方ももちろんいますが、保留でいったん帰られる方も多いので、
気軽にできると思いますよ。
資金がとにかくなくて心配な方は、法テラスを通した相談や、契約をするという方法もあります。
自分でどうすることもできないな、と感じたら一度相談に行ってみましょう。
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