奨学金って破産できるの?奨学金の破産と注意点。

奨学金とは自己破産できる債権なのか?

自己破産できます!ただし、注意点があります。




高校、大学と進学するにつれ、奨学金を利用している方はたくさんいらっしゃると思います。

私ももちろん日本学生支援機構の奨学金にお世話になった一人です。

なんだか奨学金って、大学時代は借金という感覚が薄かったですよね。(私だけでしょうか…)

奨学金が返済しきれない人が急増!?任意整理や自己破産はできるの?

ここ数年、奨学金が返済しきれずに滞納している人が急増しているというニュースがありました。

もちろん奨学金も借金ですので、滞納すると延滞金も発生し、あまりに滞納が続けば督促を求める裁判も起こされます。

借りている金額も大きいうえ、最近の低収入や非正規雇用もあいまって返しきれなくなる人は増加している状況です。

でもなんだか公共事業的な感じがして、自己破産できるの?って思いますよね。


奨学金が原因での自己破産はできます

まさか、奨学金が自己破産できる債権だとは、法律事務所に勤務して、債務整理業務をするまで全く思いませんでした。

ちなみに元々奨学金は10年以上かけて低金額での返済をさせてくれるものなので、

最長5年で支払いの交渉をする任意整理にはむいていません。

奨学金破産についての注意点

奨学金破産について注意点があります。

日本学生支援機構の奨学金の場合は、基本的に連帯保証人をつけないと借りることができません。

私も奨学金を借りたときは、父親と叔父に連帯保証人になってもらっていました。

自己破産をして、自分の返済はしなくてよくなるかもしれませんが、

その免責された奨学金債権は、今度は連帯保証人に請求がされます。

連帯保証人に請求がいき、連帯保証人にも返済する力がない場合は、最悪連帯保証人になった人も自己破産をせざるを得ない場合も考えられます。

連帯保証についてはこちらの記事も参考にどうぞ。

自己破産した元夫の住宅ローンが自分に!?連帯保証にご注意!

もし、自分が奨学金が支払いきれずに自己破産を考えている場合は、連帯保証人の方にも一度相談をしたほうがいいでしょう。

急に請求が行くと、今後の関係性にも亀裂が入る場合もありますしね。



奨学金破産の相談者は20代30代の方が多い現実。

私が見ている中ですが、奨学金を返済しきれなくて、自己破産の相談に来る相談者の方は、

ほとんどの人が奨学金の他にも生活のためにクレジットのリボ払いやカードローンなどを利用して、自転車操業のような生活をしている人が多いです。

特に20代、30代の非正規雇用の方が多いです。

その日の生活も厳しく、返済する余力もないので、奨学金のほかの借金とともに自己破産する人が多いんですよね。

連帯保証人に迷惑がかかるから・・・といって、奨学金以外の借金のみ自己破産するということは、債権者平等の原則に反するのでできません。

どうにか自己破産を回避したいと考えているようでしたら、

奨学金については、返済猶予などの制度もありますので、そういった制度を活用して、一旦返済を止めつつ、

その他にある借金を任意整理で整理しつつ返済していくということができます。

自己破産すべきか任意整理すべきかで悩んでいるのであれば、

専門の相談機関や、弁護士の多重債務の相談で相談してみるのもいいかと思います。

自分が調べていること以外の手段もあるかもしれないですよ。




 




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