弁護士の無料相談で時間内に収める5つのポイント

最近は弁護士も初回30分の相談無料という形で集客をしています。

弁護士の数も増えたので、今までの殿様(?)商売の仕方だと経営も厳しいんですよね。

実際、弁護士ドットコムとかに登録して集客とかしてたりしますね。(弁護士ドットコム経由の問い合わせと相談依頼結構多いんですよ。)

私の勤務している事務所にも、ほぼ毎日無料相談をしています。

間近で無料相談を聞いていると、たまに無料相談時間枠を超えてしまう相談者さんもいるんですよね。

私の事務所では無料相談時間を超えると30分ごとに5,000円+消費税がかかります。

庶民からすると高い!でもこれが基本の相場なんですよね。

なるべく無料で終わらせたいと思う相談者さんがほとんどだと思いますので、

無料相談時間内に相談を終わらせるコツなどをご紹介します。




無料相談時間を越えてしまいお金を払うことになってしまった失敗例

離婚相談でいらっしゃった相談者 ほとんど夫の愚痴になってしまい相談時間超過

離婚相談でいらっしゃったお客様。

夫と離婚したいが、慰謝料や今後の養育費について弁護士に相談したいとのことでした。

そりゃ離婚したいと思うくらいなんで、夫に不満はありありですよね。

離婚したいと思った経緯(ほぼ夫の愚痴)を事細かに話していたのですが、

どんどんヒートアップして半分怒り、半分涙交じりモード。

※こちらも仕事に集中できないくらい・・・

何度か弁護士が軌道修正して法的な話や回答に入ろうとするのですが、

結局愚痴だけで30分でした。その後、ご納得の上で追加料金を頂いて30分追加で相談を受けて終了しました。

誰かに聞いてもらいたい気持ちはわかるんですけどね。

どれだけひどいのかと主観的に話されても、弁護士は法的にどこが争点で、法的な解決策、離婚の場合は養育費・慰謝料(お互いの収入状況がわからないと回答できませんが)くらいしか回答できないんですよね。

愚痴に5,000円近く支払うのはもったいないなと思った次第です。

債務整理相談でいらっしゃった相談者 借入先をわかっておらず相談時間超過

債務整理の相談でいらっしゃったお客様。

たくさんの業者に借りているのはわかっているのだけれど、借入先がどこだかほとんど覚えてないとのこと。

とりあえず資料らしき請求書の束は持ってこられたのですが、

最初の債務一覧表を記入してもらうだけで10分以上かけてました。記入時間は相談時間に入れてませんが。

債務一覧表を見ながら弁護士も借入金額の把握などするために、弁護士も金額や借りた日など質問するのですが、妻任せにしていたらしく、なぜかその場で妻に電話して聞いてばかり。

結局相談時間が超過しましたが、法テラスを利用することにしたため(法テラスを利用した相談は3回まで無料)、次回また来てもらうことになりました。
アース法律事務所

無料相談時間内で簡潔に相談する5つのポイント

以上のように事前に資料を準備したり、簡潔に話せば、無駄な相談料を支払わなくてよくなります。

ここからは、無料相談を無駄なく活用するためのポイントを5つご紹介します。

簡潔に分かる資料を用意する

「百聞は一見に如かず」という言葉がありますが、

目で見てわかる資料を持ってきてもらうと、状況や相談内容がとてもつかみやすいです。

遺産相続トラブルの場合は、たくさんの人が関わるのことが多いので、相続人の関係図など簡単な図を持ってきてもらうといいでしょう。

誰だって、初めて相談に来る人から「祖父が亡くなって、その祖父の弟の息子が~で」とか言われてもわけわからないですよね。

訴訟を起こされた場合などはその訴状や証拠書類を持ってこられるといいでしょう。

離婚調停を起こされた場合とか、

貸金業者から貸金請求訴訟を起こされた等で、

訴状が来たという相談依頼の方には、訴状等を受け取った日などを聞き取って、必ずその書類を持ってくるよう伝えます。

相談予約時におおまかな相談内容を弁護士か事務員に伝える

私が事務所で受ける相談予約は大体は電話9割、メール1割です。

相談予約を頂いた場合は、私は大まかな相談内容をなるべくお伺いするようにしていますが、

中には事務員にはちょっとお話しできない、その場で弁護士に直接話したいという方もいます。

もちろんほぼ素人の事務員に話したくない気持ちはよくわかりますのでかまわないのですが、

本当に大まかに、債務整理とか、離婚、遺産相続、交通事故など伝えていただけると、ある程度の用意ができるので時間短縮につながります。

相談内容は5W1Hを意識して簡潔に伝える

相談内容について、いつ、どこで、どんなトラブルがあって、どんな損害を受けているのか、自分はどうしたいのかということを簡潔にまとめて伝えてもらえると、

弁護士も相談内容を把握しやすく、その分を回答時間に割くことができます。

特に、相談内容についてどうしたいのか決めかねている方、(例えば離婚したいとかしたくないとか)、

だと、回答が全く違ってくるのでどうしたいと考えているのか明確に伝えるといいです。

「どうしたいですか?」と聞くと「う~ん・・・」と悩んだまま固まってしまったり、

「先生、どうすればいいでしょうか?」と逆に聞いてくる人もいるくらいなので…。

弁護士もさすがに人の人生を左右するような人生相談には乗れないので、そこは決めてきてください

悩んでいる場合はプランAの場合、プランBの場合で両方の回答を聞くのも手ですよ。

感情的にならない

相談に来られる方は、なんらかのトラブル等を抱えているがほとんどですので、

とても話が感情的になってしまう方多いです。

すると必然的に話が長くなり、回答時間どころか無料相談時間をすぐ過ぎてしまいます。

この悔しくて悲しい気持ちを誰かに聞いてもらいたい・・・

このやるせないどうしようもない思いをわかってほしい・・・

その気持ちは弁護士も事務員もよくよくわかります。

ただそれを踏まえて、こんなにつらいならあなた慰謝料100万円とれるよ!という回答にはなりません。

結局は今までの判例とか、法的にどうなのかという回答しかできません。

つらい気持ちは弁護士もよくわかっていますので、

そこはぐっとこらえて、簡潔に話をまとめて伝えましょう。

時計を確認するか、最初のうちに弁護士に時間内で収めたいと伝える

基本的に事務所の相談室には時計はおいてあるものと思いますが、

なければ自分で携帯でもなんでも時計を置いて、気にしながら話しましょう。

また最初に自分は無料相談時間内に収めたいと伝えれば弁護士も配慮してくれます。

相当偏屈な人でない限り、基本的には無料相談時間を越えればここからは追加になってしまいますよ。とか、言ってくれますし、別にそれで気を悪くする弁護士はいないと思いますよ。




無料相談時間内に収まらないなと思ったときの対処法

とりあえず相談の件についてどこが法的に争点になり、解決法はあるのか、弁護士の回答を聞いてしまう

これは無料相談時間内に終わらないなと感じたら、とりあえず、弁護士の回答を聞いてしまいましょう。

せっかく時間を割いて相談に来たのに、回答をもらえないとかもったいなさすぎですから。

弁護士も大体今までの経験から、相談内容が不十分でも、ある程度の回答はしてくれます。

争点と解決法を聞いた後に、また別の弁護士の無料相談で相談する

争点と解決法を聞いたところで、別の事務所や弁護士に無料相談することももちろんできます。

弁護士には守秘義務がありますので、相談者や相談内容を他の弁護士などに口外することはありません。

「あの人、前にこっちにも相談来たよ~」とか話をすることはあり得ないので、

気にせず他の弁護士に相談してしまいましょう。

法テラスを利用すれば無料相談が3回可能できる

法テラスの援助制度を利用すれば、3回無料相談が可能

法テラスの援助制度を利用すれば、3回まで無料相談が可能です。

同じ弁護士に3回相談することもできますし、別の弁護士に相談することもできます。

特に法テラスに直接電話で申し込みをしなくても、

話を聞いてもらいたい弁護士に相談予約の時に「法テラスを使いたい」と伝えてもらえれば大丈夫です。

相談に来てもらったときに事務所で法テラス援助申込書用意してますので、必要事項を書いてもらえばOKです。

法テラスの援助制度を利用するには利用条件があるので注意

法テラスの援助を受けるには資力要件が必要となります。

あまり収入が高くて、貯金もたくさんある人には利用できません。

利用基準については下記記事か、直接法テラスのHPを確認することをおすすめします。

すぐに弁護士費用が用意できない方へ 法テラスのすゝめ

 

何度でも相談無料の法律事務所で相談する

何度でも相談無料の法律事務所もある

事案によっては何度でも法律相談無料の法律事務所もあります。

時間や回数を気にせず相談ができるのはありがたいですよね。

交通事故トラブルで法律相談をしたい方はこちらが何度でも相談無料です
東京ステラ法律事務所

債務整理で法律相談をされたい方はこちらが何度でも相談無料です。

岡田法律事務所

闇金融(ヤミ金)でお悩みの方はこちらも相談料無料とのこと。
Duel法律事務所

無料法律相談を賢く使ってトラブルを解決しましょう

生きていれば何かしらのトラブルはつきものです。

相談にいらっしゃる方は、まさか自分がこんなトラブルになるとは思わなかった・・・

という人がほとんどです。

自分の人生のトラブルのために無駄な時間と費用はなるべくかけたくないですよね。

賢く無料法律相談を利用して解決できるようにしていきましょう。





 

 

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